空中歩行 塔野夏子 緑の並木道 とおり過ぎてゆく人たちと日々たち 僕は空中歩行 さりげなく浮かぶ雲 消えては生まれてゆく 自由みたいに 風の声に沿って歩いてゆくと いつかまたあの丘へ そして遠くから鐘の音 今日は君がいるかな いないかな でもどちらにしても君が好きだよ どうしてだろう なんだかすこしさびしくて そしてかなしいけど もし雨が降り出したら お気に入りの黒い傘をひらいて 僕は空中歩行 こんな僕の姿が君に見えるかな 見えないかな でもどちらにしても君が好きだよ